「グリムジョー……さまっ」
ジッと……潤んだ瞳で見つめては、俺の名を呼ぶ女……。俺を甘く求めるそれが演技なのか、はたまた本心なのか……それでも一度快楽を与えてしまえば従順に、そして俺を求めて狂うのだからどうでも良い。
は俺の従属官だった。崩玉によって生まれたばかりのコイツを最初はあのウルキオラが面倒を見ていたらしいが……まぁ気に入ったから貰った。そういう意味では元第4十刃の従属官、現第6十刃の従属官。
「一体どうしたァ?んな瞳で見つめて」
そう言って、女を強調させた身体のラインを指先でなぞれば、切なそうに目を細め小さく喘いだ。先程たっぷりと可愛がった所為か甘く蕩け、白濁の液体を滴らせ準備万端とでもいうような蜜壷にその指を突っ込む。突然の大きな刺激だったからなのか、それとも身体を敏感にさせていたのか、蜜壷に埋まる俺の指をギュウギュウと咥え締め付けては身体を仰け反らせ声も無くイった。それに満足し指を引き抜くと、先走った雄を代わりにあてがう。己が放った白濁の体液、そしての愛液が絡みついて小さな快感と興奮を誘った。
何度その小さな身体に欲を放っても、心もそして身体も満足することがなかった。まだ、まだだ、と更に求め続ける。俺はその理由を理解できないままに、蜜壺の最奥目掛けて雄を突っ込んだ。ただただ、の全てを欲して。……それを言い表す言葉も知らずただ、我武者羅に目の前の女を犯し続けた。
「んはぁっああああっ」
「っ……、力を……抜けっ……」
またもイったようで、喘いでは身体を仰け反らせて小刻みに震えだす。何度も挿入しているにもかかわらず、その肉壁はあまりにも狭く、危うく俺自身も達しそうになる。が、その身体を震わせているを抱き寄せては更に深く、奥の奥まで雄を押し付けた。最奥の小さな入り口に雄を擦り付けると、または押し寄せる快楽に甘く喘いで、熱い吐息を吐き出し目を虚ろにさせていた。
ふと、誰かの気配を感じた。このほんの僅かに漏れ出す霊圧は……ウルキオラか。思わず口元が緩む。ま、どうせ藍染様のお使いの帰りだろうがそんなもんどうでもいい。元主人に見せつけてやろうじゃねぇか。己が従えていた仔犬が淫らに乱れに乱れ、快楽に溺れては甘く喘ぎ狂う姿をな……
「イきすぎだ。テメェ」
「……っ」
少し腰を引いては強く奥に押し付け、抽送を繰り返す。深く差し込んでは浅く、様々に緩急をつけては責め立てた。はウルキオラがすぐ側にいることにすら気が付いていないんだろう。相も変わらず、激しい快楽に顔を歪ませ貪る。
「ほぅら、、イクぜ?」
「んあぁっ……」
一応確認してはみるが、虚ろな目は虚空を見つめ小さく喘ぐばかりで、俺の声は耳に入っていないようだった。それを一瞥すると腰の動きを速め、絶頂へと駆け上がる。結合部は二人の体液が泡立ったもので溢れかえり、それが潤滑油の役割を果たし更に速度が増す。白い光が瞼の裏で激しく点滅し始めた頃、の腰を掴んで最奥を突いた。雄が大きく脈打った後、勢いよく体液が出口を求めて放出する感覚。は大きく瞳を見開いては仰け反り、声にならない声をあげ、そして達した。最後の一滴まで蜜壺へ送ろうと小さく脈打ち続ける雄を一気に引き抜く。すると、ドロッとした己の白濁した体液が、コポコポと音を立て流れ出す。の方は気を失い、その身体を大理石に敷かれたグシャグシャの死覇装の上に預けていた。
ふと、ウルキオラの気配が消えていることに気がつく。いつの間にか立ち去っていたらしい。
「明日、アイツと顔を合わせるのが楽しみだな……」
暗闇を蒼く照らす淡い月明かり。ふと空を見上げては、そう独りごちた。
蒼月のヒカリの波間に
(抑えきれない感情を、欲望に身を委ねブチまけた)(20170430)